「ハイパーテキスト」とは何か
「ハイパーテキスト」とは、「ハイパーリンク」を持つテキストのことであり、紙などに書かれたアナログ上のテキストが持つ制限を超えた(hyper)テキストである。
目次
1. ハイパーリンクを持つテキスト - ハイパーテキスト
参考:ハイパーリンクとは? - ウェブ開発を学ぶ | MDN
「ハイパーリンク」を持つテキストのことを、「ハイパーテキスト」と呼ぶ。この「ハイパーテキスト」という用語は、1963年に「Ted Nelson」が造語として生み出した言葉である。
この「ハイパーテキスト」という用語は、紙などに書かれたアナログ上のテキストが持つ制限を超えた(hyper)テキストであるという意味を持つ。
「ハイパーテキスト」を作成したり閲覧したりするためのシステムが、「ハイパーテキスト」システムである。この「ハイパーテキスト」システムは、関連付けられたいくつものテキストやファイルにより構築されている情報体系を、クリックやタップといった操作によって辿ることができる。
2. 「ハイパーテキスト」システムをインターネット上に実装した「World Wide Web(WWW)」
「ハイパーテキスト」システムを「インターネット」に実装したものが「World Wide Web」である。
「World Wide Web」には、3つの重要な技術があり、それは「HTML」、「HTTP」、「URL」である。
2-1. HTML(Hypertext Markup Language) - "ハイパーテキスト"マークアップ言語
参考:HTML(HyperText Markup Language) - Wikipedia
参考:Level 2:コンピューター言語 > マークアップ言語 > HTML
「マークアップ言語」である「HTML」の「a要素(アンカー要素)」という「HTML要素」によって、「ハイパーリンク」を作成する。
「<a>(aタグ)」によって囲まれた「ハイパーリンク」の元となるテキストは、「アンカーテキスト(anchor text)」と呼ばれる。
アンカーテキスト | 参考:Anchor text - Wikipedia |
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「a要素(アンカー要素)」の「href(hypertext reference)属性」に「URL(ハイパーリンクのアドレス?)」を指定する。
a要素(アンカー要素) | 公式サイト:HTML Standard - WHATWG#4.5.1 The a element |
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a要素がhref属性を持つ場合、その内容でラベル付けされたハイパーリンク(ハイパーテキストアンカー)を表します。 |
HTMLは、「WHATWG(Web Hypertext Application Technology Working Group)」という組織によって、「HTML Standard」という仕様として策定されている。
2-2. HTTP(Hypertext Transfer Protocol) - "ハイパーテキスト"転送プロトコル
参考:Hypertext Transfer Protocol - Wikipedia
Level 2:「通信プロトコル」と「URL」 > Webサイトに関する「通信プロトコル」#HTTP
2-3. URL - Webリソースの場所を示す記述方式
Level2:Webサイト制作のための「通信プロトコル」と「URL」#Webサイトに関するURL
3. World Wide Web以前のハイパーテキスト
Memex | 参考:Memex - Wikipedia |
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「Memex」とは、「Vannevar Bush」による「ハイパーテキスト」システムの先駆けとなるアイデアである。 |
Project Xanadu | 参考:Project Xanadu - Wikipedia |
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「Project Xanadu」とは、「ハイパーテキスト」という用語を生み出した「Ted Nelson」によって1960年に開始された世界で最初の「ハイパーテキスト」に関するプロジェクトである。 |
HyperCard | 参考:HyperCard - Wikipedia |
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「HyperCard」とは、1987年に当時のApple Inc.からリリースされた「ハイパーテキスト」システムを実装した最初の商用ソフトウェアである。「HyperCard」は、World Wide Web(WWW)に影響を与えたとも言われる。 |