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HTML5とは

公式サイト:HTML Standard - WHATWG#1.2 Is this HTML5?

公式サイト:HTML Standard - WHATWG#1.6 History

参考:HTML の基本 - ウェブ開発を学ぶ | MDN

参考:HTML を始めよう - ウェブ開発を学ぶ | MDN#HTML とは?

HTML5とは、HTMLバージョン5に相当するHTMLの仕様であり、それに対する呼び名であるが、現在では意味合いが異なるものになっている。

現在のHTML5という呼び名は、完成版に付けられてきたバージョンがなくなり継続的にメンテナンスされ続けるHTML仕様の最新版や、DOM(Document Object Model)などのWeb APIも関連した、HTMLを取り巻くWeb技術全般をまとめてHTML5と呼称する意味合いが強い。

World Wide Webの登場、HTMLの誕生

当時の研究者たちが抱えていた問題に対応するため、Tim Berners-Leeによって、インターネットにハイパーテキストシステムを実装したWorld Wide Webが考案された。World Wide Webを成立させる重要な技術として、HTTP、URLとともにHTMLは発明・実装された。

W3Cによる策定

初期のHTML仕様を作成したIETFは利害関係により停滞したため、IETFに代わって、HTMLの管理をW3C(World Wide Web Consortium)が行うようになると、HTMLのバージョン4となるHTML4まではW3Cが策定を行っていた。しかし、次第にHTML自体ではなく、HTMLを拡張させた別の技術の方向に注目が集まり、その方向へ向かっていった。

WHATWGの発足

W3CのHTMLに対する扱いに不満を持った者たちにより、WHATWG(Web Hypertext Application Technology Working Group)が発足し、「Living Standard」と呼ばれる新しい仕様で作業を開始した。

その後、W3CもHTML5の開発に参加し、その翌年にはWHATWGとW3Cが共同でHTML5の開発に取り組むワーキンググループを立ち上げたが、W3Cのバージョンを持った完成版をその都度公開し、問題が見つかれば凍結するやり方に対して、WHATWGは継続的にメンテナンスされ続ける1つの仕様であるべきだという主張を続けた。

2019年、WHATWGとW3Cは、1つの仕様で協力する契約を締結し、HTMLの仕様は「Living Standard」ただ1つとなった。


HTMLはマークアップ言語

HTMLとは、Hypertext Markup Languageの省略であり、コンピューター言語の中の「マークアップ言語」に属する。

Webページを構成する基本となるコンピューター言語は、「HTML」・「CSS」・「JavaScript」であり、そのなかでHTMLは、Webページに対して、骨格と意味を与えるコンピューター言語である。HTMLが元々持っていた見た目に対する記述が、スタイルシートであるCSSに分離されたことによって、よりHTMLの役割が明確になった。

テキストをHTMLタグで囲む、もしくはHTMLタグ単独でHTML要素となる。